オムニチャネル広告にミッションクリティカルなプラットフォームを供給するメディアオーシャン (Mediaocean)と、独立広告管理プラットフォームの分野で世界を代表するFlashtalkingは本日、メディアオーシャンによるFlashtalkingの買収について最終的な合意を結んだことを発表しました。組織として一体化する両社は、広告配信のプライマリサービング、クリエイティブのパーソナライズ、ID管理および検証の分野で同クラス最高のFlashtalkingによるソリューションを世界有数のブランドや広告代理店が利用するメディアオーシャンの最新記録システムと融合することになります。
大手テクノロジー企業の隆盛に対応するマーケティング担当者が信頼できる独立系ソリューションを求める中、重大な転換点を迎えた広告業界の現在にふさわしい今回の発表です。メディアオーシャンとFlashtalkingの顧客はいずれも、グローバルな戦略的プランニング、オムニチャネル型メディア管理、閉鎖型エコシステムの最適化、さらに従来型メディア、オープンウェブ、閉鎖型エコシステム、ネット接続テレビを一括して勘定照合を実現する未来指向の包括的ソリューションによるメリットを得ることになります。
メディアオーシャンCEOのビル・ワイズは、「メディアオーシャンとFlashtalkingが一体化すれば、当社の顧客、従業員、そして業界全体にとてつもなく大きなチャンスが生まれます。デジタルおよびネット接続テレビ広告に真実を送り込む源がFlashtalkingであり、一方メディアオーシャンはあらゆるメディア用の記録システムです。この二社が一体となれば、オムニチャネル広告に未来指向の包括的なソリューションが実現するのです。何よりも重要なのは、当社のプラットフォームがメディアの所有権で損なわれることはないという点です。そのおかげで、我々はマーケティング担当者とその提携広告代理店の結果を伸ばすことだけに集中できるのですから」と話しています。
「マーケティング担当者が消費者を行動に向けて動かすことを可能にする、という当社の使命は、メディアオーシャンの世界観、つまり消費者が消費する方法でマーケティング担当者はマーケティングするというビジョンに理想的で、ぴったり合うのです」と言うのは、FlashtalkingのCEO、ジョン・ナルドーネ氏です。「広告のふさわしさを高め、キャンペーンのパフォーマンスを高めるため、当社は長年、最も信頼される独立プラットフォームの構築に努めてきました。当社のチームと補完テクノロジーを組み込めば、Cookie不要のID解決に支えられ、収束型メディアを主体とする未来が実現し、そこでブランド各社の成功を支援することができるのです。」
一方、ゼネラルモーターズ社CMOのデボラ・ウォール氏は、「当社が技術革新を続けるうえで、消費者にとって決定的な瞬間に立ち会えるようなテクノロジーを持つことが最も重要です。メディアオーシャンやFlashtalkingのような企業が一体となってオムニチャネル広告の緊急な要求を実現してくれるのは、心強いことです。業界には、メディアの収束を可能にするエコシステムで偏向なく独立して働く存在が必要なのです」と発言しています。
さらに、バイエル社のデジタル活性化・投資本部長のポール・ゲルプ氏は、「メディアオーシャンとFlashtalkingの組み合わせは、業界がオープンで相互運用可能なソリューションに向かう中で重要な節目にあることを知らせています。現代のメディアにおける最大のチャンスの一つは、プランニング、購買、広告のサービング、そしてクリエイティブの最適化を一括するネット接続テクノロジーです。Flashtalkingを加えて、メディアオーシャンはオムニチャネル広告のバリュー提案の潜在的な可能性を高めているのです」と付け加えています。
メディアオーシャンによるFlashtalkingの買収は、メディア購買担当者のワークフローに広告サービングデータを組み込む目的で両社が2018年に立ち上げたパートナーシップを土台とするものです。両社が法人として一体化すれば、年換算費用2,000億ドルを超えるメディアの広告技術プラットフォームとなり、月間広告インプレッション数は1兆回以上に達します。これに先立ち、メディアオーシャンは今年、メディアインテリジェンス、管理、そして財務を一括する統合ソリューションという新たな製品パラダイムを公表しました。当社の製品変革、そしてカルチャー重視の姿勢は、ガートナー・ピア・インサイツのカスタマーズチョイス賞1、アドエイジのベスト・プレイス・トゥ・ワーク賞によって顕彰されています。
全世界の広告業界は7,000億ドルの市場を擁し2、消費者習慣の変化やプライバシーへの期待で大きく姿を変えつつあります。これがネット接続テレビや閉鎖型エコシステムの普及につながり、この分野でメディアオーシャンは2020年7月、4Cの買収を通じて大規模投資を行い、今回のFlashtalkingも加えて同クラス最高のソリューションをさらに拡張することになります。両社は一体となって、広告主や広告代理店に対する革新的なバリュー提案の数々を実現していきます。
• 従来型およびデジタルメディアのプランニングおよび測定を統合
• AI駆動型推奨および自動化によるインフライト・キャンペーンの最適化
• オープンウェブ、閉鎖型エコシステムの両方でクリエイティブのデータ駆動型パーソナライズを一元化
• フレキシブルなID解決により、Cookie不要の世界でオムニチャネル型のリーチを可能にし、プライバシーに関するCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)およびGDPR(EU一般データ保護規則)を遵守
• 販売転換率に対するメディアのインパクトについて、高度なブランドインサイトおよび解析
取引条件は公表されていません。この買収は、2021年第3四半期にクロージングの見込みです。
メディアオーシャンについて
メディアオーシャンは、オムニチャネル広告のミッションクリティカルなプラットフォームです。そのソフトウェアを通じて管理する年換算メディア費用は2,000億ドルを超え、ブランド、広告代理店、メディア、テクノロジー、そしてデータをコネクトします。AIと機械学習テクノロジーを活用してマーケティング投資を制御し、ビジネス上の成果を最適化するメディアオーシャンは、プランニング、購買、販売から解析、請求書、支払いまで一貫してキャンペーンに原動力を供給します。世界20か所にわたるオフィスで雇用する社員数は1,200名で、ビスタ・エクイティ・パートナーズのポートフォリオにも含まれています。さらに詳しくは、www.mediaocean.com をご覧ください。
Flashtalkingについて
Flashtalkingは、独立系プライマリ広告サーバーおよび解析テクノロジーの分野を主導するグローバル企業です。データ使用を通じて広告のパーソナライズをリアルタイムで実行し、広告効果を独自に解析し、優れた選択眼のあるグローバルブランドのために、エンゲージメントと広告費対効果の改善を促進する最適化を実現します。画期的な製品とサービスで市場を主導する同社のプラットフォームは、Cookieを必要としない独自のトラッキング方式、データのオーケストレーション、高度なアナリティクスを備え、あらゆるチャネルとフォーマットを網羅してクリエイティブの適合性を徹底し、意思決定に実用可能なインサイトを確実に捉えます。同社のクライアントサポートは、データ、パーソナライズしたクリエイティブ、偏向のない測定方式が専門知識、サービス、パートナーによる深層的なエコシステムと結びつき、デジタルマーケティングを成功に導きます。
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アーロン・ゴールドマン
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2 出典:eMarketer Worldwide Total Media Advertising Spending, 2021(eマーケター全世界メディア広告総費用2021年版)